菩提梯verticalを開催します!
菩提梯とは。
今から300年ほど昔、佐渡島に仁蔵(ニゾウ)という大変親思いの青年がいました。
ある時、仁蔵は年老いた母親の長年の願いをかなえるべく、はるばる佐渡島から身延山へ参ります。
やっとの思いで身延山へ到着し、最後の急坂を、母親を背負い登るのですが、背中の母親がぼそりと一言。
「階段があったらどんなに楽だろうねぇ・・・」
仁蔵さんはいつの日にかここに階段を作ろうと心に誓うのでした。
佐渡に帰った仁蔵さんは、漁と農作業と仕事に明け暮れ、ようやく貯まったお金を持ち、再び身延を目指します。
ところが富士川の船着き場、鰍沢に着くと、そこはまれにみる大飢饉の年で、多くの村人が苦しんでいる姿を目の当たりにします。
心優しい仁蔵さんは、一生懸命貯めたお金を村人に差し上げ、佐渡へと帰ったのでした。
そしてまた半農半漁の生活。
ある日、漁に出た仁蔵さんは、ふと海から山を眺めるとキラキラと輝くものが見えました。
陸に引き返し、山へ登ってみると、なんとそこには金塊があったのです。実はそれが佐渡金山の始まり。
沢山の恩賞を得た仁蔵さんは、再び身延を目指します。
船着きの鰍沢に着くと、以前助けてくれた仁蔵さんを覚えていてくれたのです。
仁蔵さんの、身延山へ階段を作りに行く話を聞いた村の人々は、仁蔵さんの夢をかなえるため、一緒に身延へやってきて、階段建設のお手伝いをしたのです。
それが現在に残る、菩提(悟り)への悌(キザハシ)。
菩提悌(ぼだいてい)です。